福岡県朝倉市で毎年行われているお祭で、顔面をおしろいだらけにする変わったお祭りが開催されます。
どんな祭りなんでしょうか?
詳しくご紹介していきます。
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おしろい祭り2018
大山地区の一番奥にある大山祇神社で行われる。始まるまでに当番による膳の準備が始まと膳には吸い物、豆、ナマスなどが盛られ、また、その横に大きな押し寿司が用意されます。
祭りの開始は午後2時頃です。
宮司のお払いがあり、祝詞が奏上されると、酒がまわり始め、氏子が少し酔ったところで、おしろいが塗られ始めます。
おしろいがよくつくほど、その次の年は豊作だといわれていて、このおしろいは家に帰るまで落とさずに、氏子たちは白い顔のまま家へ帰っていくといいます。
おしろい祭りの起源
おしろい祭りはもともと、山の神は女の神で、おしろい祭りは、その山の神が「おしろいで白く化粧する」ことを意味するそうです。
歴史は大変古く、1798年(寛政10年)に発刊された筑前国続風土記附録(著者:加藤一純)に、おしろい祭りのことに関して「この神事古よりの習わしなりとそ」と記してあること、1703年(元禄16年)に発刊された筑前国続風土記(著者:貝原益軒)にも大山村のことが書いてあることなどから300年以上続いている祭りだと思われます。
大山の山の神を祭り、氏子の顔におしろいを塗るおしろい祭りは、全国的にも変わった珍しい祭りで、泥うち祭りや、鎮祭(チンザイ)とともに「杷木三大奇祭」と言われているそうです。
おしろい祭り2018日程など
日時:2018年12月2日(日) 14:00頃~
場所
大山祇神社(おおやまずみ じんじゃ)
福岡県朝倉市杷木大山527番
アクセス
大分自動車道 杷木ICより車で15分
駐車場
駐車場はないそうです。
場所はこんな感じの山道です。
おしろい祭り2018見どころのご紹介
大体お祭りといえば、終わりがけか、祭りが終わった後にお酒が振舞われたりしますが、このおしろい祭りは、氏子がお膳を食べたりお酒を飲み、程よくお酒が回って来た頃からが本番のようです。
宮司が、水で溶いたドロドロの米粉を氏子たちに塗りまくります。
このおしろいが、顔にたくさん付くほど来年豊作になるといわれ、家に着くまで落とさないのが習わしだそうです。
家に帰っておしろいを落とした水を家畜に飲ませると病気にならないという言い伝えまであるそうです。
まとめ
少し変わったおしろい祭りのご紹介をしましたが、昨年の来場参加者は400人程度のお祭りで、知る人ぞ知る的なお祭りです。
福岡県朝倉氏の大山祇神社で毎年12月2日に行われる300年以上の歴史があるお祭りです。
しかしながら、誰だか分らないほどに顔におしろいを塗るというユニークなお祭りですので、機会があれば一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
良き思い出になること間違いなしです!
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