日本では全国各地方で、風変わりなお祭りが開催されていますが、今回のお祭りは
その中でも、特に変わったお祭りです。
そのお祭りは、愛知県の稲沢市で開催されます。
一体どんなお祭りなのか、詳しくご紹介していきます。
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国府宮神社はだか祭り2019ってどんなお祭り?
なぜか毎年雪が降るような、とにかく寒い極寒過ぎる中、
毎年2月の一番寒い時期に、ふんどし一枚の裸の男たちがもみくちゃに乱れる奇祭、
それが国府宮神社のはだか祭りです!
42歳と25歳の厄年の男を中心に、さらしのふんどしと白足袋だけを身に着け、数千もの裸の男たちが集まり、儺負人(神男)に触れて厄落としをしようと、男たちがもみあう祭りなのす!
裸の男たちの熱気で湯気が出るほど迫力があるそうです!
国府宮神社はだか祭り2019場所はこちら
尾張大國霊神社(国府宮)
〒492-8137 愛知県稲沢市国府宮1丁目1番1号
国府宮神社はだか祭り2019の日程と詳しい内容のご紹介
国府宮はだかまつりは、旧歴の正月13日に当たる日に開催されますので、毎年同じ日と言うわけではありません。
2019年の場合は、2月17日(日)に開催となります。
このはだか祭りは単なる17日だけで終わるお祭りではなく、当日の前からとその後にも実に10日以上続くお祭りなのです。
2019年、その行事の予定日と内容
2月6日(水)9:00:儺追神事(はだか祭)標柱建式旧正月2日
「儺追神事」と「平成〇年〇月〇日」と書いた標柱(しめばしら)と呼ばれる柱を、第二鳥居前と楼門前の二ヵ所に建てます。
この場所に、この日時で儺追神事をしますよ。と、いう意味のものです。
2月6日(水)10:00:儺負人(神男)選定式旧正月2日
神男を決める儀式です。
志願する男性を集めて、おみくじで神男を決めます。
2月10日(日)9:00:大鏡餅餅米洗旧正月6日
その年のはだか祭りに、大鏡餅を奉納することが決まった尾張近郊の地区にて、餅米を洗う作業です。
2月11日(月)5:00:大鏡餅餅搗(おおかがみもちもちつき)
大鏡餅餅米洗で洗い終えた餅米を、奉賛会員の方が集まり、全員で威勢よくお祓い後の餅(50俵)を搗きます。
2月14日(木)17:00:儺負人(神男)参籠(なおいにん(しんおとこ)さんろう)
おみくじで決められた神男が午後五時に親族に送られ、儺追殿に入ってから三日三晩かけて体を清めます。
2月15日(金)9:00:土餅搗神事並秘符認(つちもちつきしんじならびにひふしたため)
夜儺追神事で神男に背負わせ追放する神聖な土餅を宮司が搗きます。
2月15日(金)9:00大鏡餅飾付旧正月11日
大型のトラックに大鏡餅を積み込み、大鏡餅の飾り付けをします。
2月16日(土)13:00:大鏡餅奉納(おおかがみもちほうのう)
お祓いをして国府宮神社まで、奉納のパレードを行います。
2月16日(土)19:00:庁舎神事(ちょうやしんじ)
「一宮真清田神社・二宮大縣神社・三宮熱田神宮・総社尾張大國霊神社」
の四柱の神様を招き、天下泰平・悪疫退散・五穀豊穣を祈る儺追神事の前夜祭にあたる神事を行います。
2月17日(日)15:00:儺追神事(はだかまつり)
いよいよこの日がはだかまつり当日です!
2月18日(月)3:00:夜儺追神事(よなおいしんじ)
昼間のお祭りが終わり、早朝の3時に神男の背中に、厄災が詰め込まれた土持を背負わせます。
2月18日(月)8:00:大鏡餅餅切始(おおかがみもちもちきりはじめ)
お祓いを終えると、大鏡餅を切り分けてから一般の人に配ります。
この餅には夏病みをしないという言い伝えがあり、毎年たくさんの方がお持ちを買うための行列を作ります。
2月21日(木)19:00:的射神事(まといしんじ)
はだか祭りの最後の神事です。
「おまとう」とも言われ、儺追関連の終幕を飾る神事を行います。
「尾張大國霊大神・大御霊大神・宗形大神」の三柱の神様を招き、悪疫退散・産業繁栄をお祈りし、その後「山・谷・星」の的に矢を射って、魔を祓う特殊な神事です。
2月24日(日)9:30:なおい茶会
薬用とされてきたお茶を通じて、「はだかまつり」の厄災除けの信仰を生かし、「儺追」の一行事として催しているお茶会です。
開催時間は、10:00より15:00まで、茶券は当日券2,500円となります。
国府宮神社はだか祭り2019の歴史
はだかまつりの正式な名前は「儺追神事(なおいしんじ)」と言い、毎年旧正月の13日に行われている厄払いのお祭りです。
今から1250年前に、奈良時代の神護景雲元年(じんごけいうん)と呼ばれる日本の元号(767年)のときに、称徳天皇の命令により全国の国分寺で厄払いが行われました。
そのとき、尾張国司が神様を集めて祀った神社である、尾張大國霊神社にも厄払いをしたことが始まりとされています。
今のような「はだかまつり」となったのは江戸時代末期の頃で、裸の男性たちのもみ合いになるこの形は、江戸時代末期の「儺負捕り」から受け継がれたもののようです。
神男と呼ばれるその年の代表になる男性は、おまつりの4日前までには決められて、お祭り当日まで身を清めるために体毛をそり落として、食事はご飯とたくあんのみで、儺追殿に三日間篭ります。
こうやって、体を清めた神男は、直接触ると厄が落ちると言われていて、はだかまつりに参加している男性たちは、この神男に向かって一斉にもみ合いを始めるのです。
そして神男は、はだかの男たちに一斉に触れられ、厄を一身に背負い受けます。
はだかまつりに直接参加できなくても、儺追布と呼ばれるものに、住所・氏名・生年月日を書いて、参加するはだかの男性たちに厄落としの代役をお願いする事ができます。
神男とは
「国府宮はだかまつり」の為に選ばれる神男とは、実はその年の厄をすべて背負ってくれる
男性のことです。
そして神男に触れ、厄災を全て背負ってもらおうと、日本各地から男性達が、尾張大国霊神社に集ります。
神男の選び方
神男はその年の神男になりたいと言う、勇気ある男性の中から、祈祷と神籤によって選ばれます。
国府宮神社はだか祭り2019見どころご紹介
はだか祭りの開始は、数千人の男達の凄まじい掛け声から始まり、その掛け声と共に、笹竹に巻き付けた「なおい紐」を捧げに男達が群れをなし、国府宮神社に駆け込むところから始まります。
男達が捧げる笹竹に巻き付けられた「なおいの紐」とは、はだかになれない老若男女が厄災避けの為に、祈願を込めた布です。
その笹竹に巻き付けられた「なおいの紐」が奉納されると、はだか男達に水をかける手桶隊が登場し、はだか男めがけて水をかけます!
すると参道のはだか男達の群れの中に神男が解き放たれ、はだか男達は疫を払う為に神男に群がります。
そして、神男は鉄鉾会(てっしょうかい)に守られながらゴール地点の本殿まで誘導され到着したら神事が終了になります。
(鉄鉾会とは、かって神男を務めた男達で構成される会です。)
神男は、疲れ切った体で翌日の午前三時に、「夜儺追神事」で背負った厄を祓います。
神男が厄を背負い、引き裂いたなおいの紐は、持っていると一年間の災いから逃れると言われていて、はだかまつりを見に来た来た人は持ち帰って、今年一年無事に過ごせるようにと、お守りにするそうです。
国府宮神社はだか祭り2019の駐車場やアクセスは?
メインとなる儺追神事の当日は毎年大変な混雑となります。
そのため、大規模な交通規制もされますので、公共交通機関でお出かけになることをおすすめします。
アクセスは?
電車で行く場合
名鉄本線「国府宮駅」下車:徒歩3分
JR東海道本線「稲沢駅」下車:徒歩15分
駐車場は?
儺追神事(はだか祭り)の前後三日間は、神社周辺では交通規制が行われ、国府宮神社の駐車場は使用出来ません。
国府宮駅周辺駐車場のご案内
会場近くの駐車場になりますが、早くから満車になることが予想されますし、混雑などを考えて、賢くご利用ください(^^)
交通規制について
交通規制については、今年度の発表がされていませんので、昨年度の物を参考に記載させていただきます。
当日の10:00~18:00は交通規制がかかっていますので、注意が必要です。
まとめ
国府宮神社はだか祭り2019のご紹介をしましたが、全国から大勢の人が参加されるお祭りです。
大変、熱気と活気に溢れる見どころ満載のお祭りに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
くれぐれも怪我などされないように、安全な場所でのご観覧をおすすめします。
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