西日本を中心に、可愛い名前のお祭りが行われているそうです。
一体どの様なお祭りなのか、詳しくご紹介していきます。
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亥の子祭り2108とは?
亥の子とは、イノシシの子供のことですが、イノシシは多産だということで、子孫繁栄を願うと同時に、商売繁盛・健康を祈るお祭りや、秋の収穫を感謝するお祭りに付けられています。
そして、旧暦10月(現在の11月頃)の最初の亥の日に行われることから、亥の子祭りと言われています。
亥の子祭りはどんなお祭り?
旧暦10月の亥の日の夕方から翌朝早朝にかけて、地区の子供たち(男子のみの場合もある)が集まり、一軒一軒を巡って、歌を歌いながら平たく丸い、もしくは球形の石に繋いだ縄を引き、石を上下させて地面を搗(つ)くのだそうです。
石の重さは1kg~10kg程度と地方により異なります。
そして主要な場所で、亥の子の唄を唄いながら地面をその石で搗(つ)きます。
石を搗いた跡を踏むとバチが当たると言い伝えられていて、跡を踏んだ人の髪の毛を三本抜くという地区もあります。
地方によって歌の内容は違っているようですが、亥の子のための歌が使用されるそうです。
歌詞は縁起をかつぐ内容が多いそうですが、例外もあります。
子供たちが石を搗(つ)くとその家では、お餅やお菓子、小遣いなどを振舞うそうです(^^)
振る舞いの無い家では悪態をつく内容の歌を歌われることもあるようです。
亥の子祭り2018
亥の子祭りは、西日本の様々な地区で昔から行われていますが(中国地方、愛媛県、滋賀県の一部、大分県の一部)、昭和40年代に、この時期になると祭りの準備や、亥の子歌の練習に夢中になり、宿題や勉強がおろそかになることなどから、学校が亥の子行事を禁止し、行われなくなってしまった地域もあるそうです。
でもまだ、「公民館行事」として保護奨励され、未だ興隆している地域(愛媛県宇和島市吉田町など)もあります。
愛媛県今治市菊間町などでは、一軒一軒をまわるための小さい石を「いのこさん」、宿で使う石を「ごうりんさん」と呼んで親しまれています。
宿とは最後にまわるの家のことで、最近子供が生まれた家が宿になることが多いそうですが、
少子化で最近子供が生まれていない地区では、集会所などを使って行われる事もあるそうです。
亥の子餅
地域によって食べられている亥の子餅の種類は様々のようです。
餅の表面に焼きごてを使い、猪の子供の背中模様に似せたものや、餅に猪の姿の焼印を押したもの、餅の表面に茹でた小豆をまぶしたものなど、地方によって大豆、小豆、ササゲ、胡、栗、柿、飴など素材に差異があり、特に決まった形や色・材料はないそうです。
行く場所によって、違った亥の子餅が食べられるということです(^^)
亥の子とこたつ
江戸幕府の年中行事として、亥の子を祝する行事(玄猪の祝い)がありました。
10月朔日(ついたち)は玄猪の祝いが行われていました。
この日から、囲炉裏を開いて、炉で鍋を焼き、火鉢で火を盛る習慣があったそうです。
そして、亥の子祭りの日にこたつを初めて出す「こたつ開き」という風習がありました。
この日にこたつ開きをすると火事にならないという言い伝えがあり、亥の子祭りの子孫繁栄・無病息災にも合わせて縁起のいい日という意味もあったと思います。
立冬も近くなり、ちょうど朝晩の寒さを感じだす時期ですね。
まとめ
亥の子祭りは地方のローカルなお祭りなのか、公式にサイトとして見られる物があまりありません。
10月、11月に、西日本を訪れる方はぜひ、行先の地元情報を検索してみて下さい。
もしかしたら行先近くで、古くから受け継がれてきた亥の子祭りが開催されていることがあるかもしれませんよ(^^♪
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